遅れているソフトウェア開発に人を追加してもかえって遅らせるだけであるという法則です。
Wikiを見ると次のとおりです。
ブルックスの法則(ブルックスのほうそく)はフレデリック・ブルックスによって提唱された、「遅れているソフトウェアプロジェクトへの要員追加は、プロジェクトをさらに遅らせるだけである」という、ソフトウェア開発のプロジェクトマネジメントに関する法則である。これは1975年に出版された著書 “The Mythical Man-Month”(邦題:『人月の神話』[1])に登場した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブルックスの法則
結論が出てしまってはいますが、少し書いてみたいと思います。
目次
プログラムは小説?
例えば、本の執筆があったとしましょう。
目次だけは決まっている。物語の流れはできているといった状況で、
遅れそうだから、各項目だけを他の人に任せるという小説家はいますでしょうか?
もしかするといるかも知れません。ただ、それで早く執筆ができるイメージはできない方が多いのではないでしょうか?
プログラミングも同様です。人を増やしても小説家は増えないように、プログラマを増やしても同じプログラマは増えません。
この点を見ると、プログラムと小説は似通っているのではないでしょうか。
クリエイティブな作業なんですよね。
誰でもできる作業?
それでも、プログラムは形式が決まっているため、人を追加することで効果はありそうです。
ただし、それで早くなることも無いでしょう。
小説で、最後に誤字を確認するだけの作業ですと言われると、それだけならできるという気がしませんでしょうか?
遂行という作業にあたりと思いますが、これも調べてみると、見なければならないポイントというのがかなりあります。
知識がない状態で、何を見なければならないのかということを1から洗い出していくことは難しいと思われるはずです。
プログラムでよくあることは試験だけは人数を増やしてみるといったことですね。
知識がなければどの観点で試験をすればよいのか分からず、結局は開発者とのコミュニケーションが多量に必要になり、早くなることは無いでしょう。
誰でもできる作業だから!と言われるものはとても危険を伴うのです。
まとめ
最初に書いたとおり、結論は「遅れていたところに人を増やしても早くはならない」です。
ただ、遅れている場合にできることは人を増やすことになってしまうのは、よくあります。
こういう事態に陥らないように、スケジュールなどはしっかりと管理していきましょう。