リファクタリングとは、ソースコードをより良いコードに書き直す作業を指します。
プログラミングを行うにあたって、このリファクタリングという作業は必ず発生します。
リファクタリングをやる場合に、何から始めたほうが良いのか書いていきたいと思います。
目次
現状のソースコードを把握する
リファクタリングのはじめには、現状のソースコードを把握すること をまず初めに行う必要があります。
リファクタリングはより良いコードの定義が難しく、作業量もかなりの幅が出てきます。
その中で効果的な部分を切り出すためには、最初に現状を把握する必要があります。
具体的には以下のような項目を考えていたりします。
責任範囲
①機能毎の責任分担が適切に行われているのか
②関数、クラスはちいさくなっているのか
データの流れ
①引数などで渡るデータは適切な方向に流れているのか
②データを入れる箱に、入れるデータを増やす場合は手間が少なく増やせそうか
設計段階とも被ることにはなりそうですが、このあたりが適切に行われているのかをしっかり把握することが重要になると思います。
ドキュメントに起こしてみることも良いでしょう。
弱みを抑える
現状のソースコードを把握することができたら、どこをリファクタリングすることで効果的な修正が可能になるのかを検討する必要があります。
ただ、本当に正しいコードというものが何なのかを把握できるのは、実際に運用をした結果わかることであるので、「責任範囲が適切じゃない」「データの流れがおかしい」など弱いと思ったポイントを抑えて修正することにとどめておくと良いでしょう。
より良くなるようにしようとした結果、悪くなることも珍しくありません。弱み をしっかりと抑えて、部分的な修正を心がけていきましょう。
少しずつ修正を加える
一度で全ての修正を行おうとすると、数多くの障害にあたってしまうでしょう。「本当にそこが弱みなのか」「時間が足りない」「修正をしたらミスをしてしまった」などです。
修正をして、そのたびにテストを行う。この流れを小さく行うことで被害を抑えることができます。少しずつ 少しずつ前に進んでいけるようにスケジュールを組んでいきましょう。
まとめ
リファクタリングという作業はプログラムを書く上で必ず必要になる作業です。
ただし、リファクタリングという作業は必要であることが中々受け入れられないということも珍しくありません。
今回記載したように、適切なリファクタリングを継続的に行うことで、少しでもリファクタリングの機会を増やしていただけたら良いなと思います。
リファクタリングは弱みとなるポイントを抑えてちょっとずつ直していく ということを忘れないようにしていきましょう。